第1章 ひと組みずつ 2.3

3 「かれは、われわれは罵った。かれは、われわれを害した。かれは、われわれにうち勝った。かれは、われわれから強奪した。」という思いをいだく人には、怨みはついに息(や)むことがない。
4 「かれは、われわれは罵った。かれは、われわれを害した。かれは、われわれにうち勝った。かれは、われわれから強奪した。」という思いをいだかない人には、ついに怨みが息む。
岩波書店ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より
 
また2句一度に解釈します。
基本は前の2句と同じです。
同じ物事に対してでも、受け取り方の違いによって自分の心情がいくらでも変化すると言うことです。
「怨みはついに息(や)むことがない。」
なんて恐ろしげな言い回しですが、要は反感すらコントロールできるよ、ということです。
気の持ちよう、いかに大事なことでしょう!