第1章 ひと組みずつ 1,2

1 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。−車を引く(牛)の足跡に車輪がついて行くように。
2 ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。−影がそのからだから離れないように。
岩波書店ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より
 
2句一度に解釈します。
これを簡単に言う日本の慣用句がありますね。
「気は持ちよう」
つまり、物事は受け取り方次第でいかようにも変化すると言うことです。
世の中は思うように変わらず、変えられたとしてもすべてを変えることはできません。
受け取る側がどのように解釈するか次第で幸せかどうかすら変化します。
同じ1万円持っていたとしても、「ああ、1万円しかない」と考えるか、「1万円もある!」と考えるかです。
自分を不幸せに思っている人は、自分で自分を不幸せにしているのです。
幸せになろうと思って、自分の外を変えようとしてもキリがありません。
ブッダが幸せを求める人々に説いた言葉の、はじめの言葉が「幸せは自分の中にあるのです」。
深いぜ。
 
ちなみに、ブログのタイトルもこの句からつけました。
自分で自分を幸せにできるように。