画素数=画質 は嘘

カメラのお話。

ズヴァリ、カメラは画素数が多い方が画質が良いと思っていませんか?
それは嘘です。全くの嘘です。
デジカメ勉強したことある人には常識なんだけど、意外と世の中「画質=画素数」と思っている人が多い。
理屈はこうです。
デジカメって言うのはレンズで集めた光を画像素子で電気的情報に変換して記録します。
で、画素数が多くなると、相対的に1画素辺りの光を捉える部分の面積が減ります。
つまり、光をより小さな面積で情報に変換しないといけない。
その分ノイズの影響やなんかで得られる情報は質の悪いものになります。
これは特に室内など暗いところでの撮影や、細かい質感のものの撮影で顕著になります。
素数が増えると反対に悪くなるのが画質なんです。
メーカーもそれはわかっているんだけど、消費者の勘違いがニーズなので、仕方なくどんどん高画素化していっているのです。
開発はそれはもう、高画素化の弊害との戦いだと思います。
 
でも、解決方法はあります。
画像素子の大きさを大きくすれば良いって事です。
そうすれば、画素数が上がっても1画素辺りの面積はそんなに減りません。
一眼レフのデジカメでは、大きなサイズ(一般的にコンパクトデジカメの20倍とか)の素子を使っています。
だから同じ画素数でも綺麗に撮れるんですね。
ちなみに、この素子の大きさはボケが出せるかにも影響します。素子が小さいとボケが出せません。
でも素子を大きくすると、カメラもレンズも大きくなってしまいます。一眼ってたいがい大きいでしょう?
 
では、どの程度の画素数があれば十分なのか?
参考ですが、ハイビジョンテレビ、綺麗ですよね。でもあれ、たいした画素数ではありません。
地デジのハイビジョン放送で1440×1080=約156万画素。ブルーレイのフルハイビジョンでも1920×1080=約207万画素。
あの大きさで見てもこの画素数で結構綺麗なんです。
ましてやデジカメで取った写真は、あそこまで(情報を間引かずに)引き伸ばすことはほとんどありません。
個人的には、万が一引き延ばすことがあったとしても、一般的に600万画素程度で十分だと思います。
今売っているデジカメで、600万画素以下のデジカメなんか無いですけど…携帯でも1000万画素とか言ってるし。
 
コンパクトデジカメ、いわゆる普通のデジカメは、結構素子の大きさがバラバラです。
フジの特定機種なんかは比較的大きな素子を使って、なおかつ特別な工夫もしています。
デジカメ買うときは、画素数に目を取られることなく、素子の大きさと求める機能で選びましょう!